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2011/01/23(Sun)

日本の美少女ゲームを世界へ――少しだけ明かされたMangaGamer誕生秘話 

日本のオタク関連情報を主に扱うJAPANATORというサイトに、MangaGamerのスタッフJohn Pickett氏へのインタビュー記事が掲載されました。

同社(のスタッフ)に対するインタビューは過去にも、英語圏で日本のアニメ・ゲーム情報を扱うサイト等を中心に何度か行われているのですが…今回のインタビューは、MangaGamerの設立についてや、同社のヒット作に関する話題に及んでいます。

そこでこの記事では、その辺の興味深い内容を中心に、ちょっとした解説を交えつつ紹介してゆきたいと思います。


・MangaGamerはどのようにして設立されたのでしょうか?

MangaGamerの起源もしくは組織というものは、かなり複雑です。会社それ自体は、『キラ☆キラ』を擁する美少女ゲームメーカー、OVERDRIVEの代表であるbamboo氏の親族による経営となっています。美少女ゲームの海外販売を始めようというbamboo氏の野心的なプロジェクトだったのですが、それをゼロからスタートさせるのは不可能だったため、他の幾つかの美少女ゲームメーカーにも参加を呼びかけ、このプロジェクトの出資者及び支援者として名を連ねるようにしたのです。今や、主要スタッフは協賛各企業、他のスタッフ(それには私自身も含まれるのですが、)は、世界中に広がっています。

How did MangaGamer come to be?

The origin or structure of MangaGamer.com is quite complicated. The company itself is run by a relative of Bamboo, the president of OVERDRIVE, which is the game company behind Kira Kira. It was an ambitious project of Bamboo's to start selling visual novels overseas. However, since it was impossible to initiate the project from scratch, he got several other Japanese game companies to join in on the project, acting as financers and backing this project up with their catalog as well. Today, the core employees are kind of spread out through the different companies involved, with the other employees, myself included, being spread throughout the world.


…と、これまで謎に包まれてきた(?)MangaGamerの設立までの話が少しだけ明らかになりました。こちらで同社の設立時に書いた記事を読み返してみるとCircus(とその作品)が前面に出ていた感じですが、どうやら「仕掛け人」はOVERDRIVEのbamboo氏だったようです。

同氏はつい最近も複数の美少女ゲームメーカーが参加する音楽イベント"B.G.M Festival"の発起人となるなど、まさに(既存の)枠を越えた活動を展開している感じです。


・今のところ、もっとも商業的成功を収めた作品は何でしょうか?また、それはどうしてだと思いますか?

『SHUFFLE!』(Navel)ですね。

『SHUFFLE!』は間違いなく最も成功を収めた作品で、我々の販売ランキングの中でずば抜けています。何故『SHUFFLE!』が他の作品と比べてこれほど良い結果を残したのか、正確なところは我々にも分からないくらいなのです。アニメ化(された作品)という要素が大きな要因であることはまず間違いないのですが、『D.C.』や『Soul Link』や『ひぐらしのなく頃に』にもアニメ版が存在するのに、『SHUFFLE!』にはかないませんでした。
ですので『恋姫無双』が次の『SHUFFLE!』となるかどうかは大変興味深いですし、そうなって欲しいと私は思っています。実際のところ、ほとんど偶然の一致なのですが、我々の『SHUFFLE!』(ビジュアルノベル)のリリース日が、Funimation(※北米で日本アニメの英語版を販売、配信を行っている企業)によるアニメ(DVD)のリリースとほぼ同時期だったという点も、もう一つのヒットの要因だったのではないかと私は考えています。※1

『SHUFFLE!』を除けば、次に売れた作品は『キラ☆キラ』となります。アニメ化もされておらず(英語圏で)ほぼ無名だったこの作品がヒットした事を、私はより誇りに思っています。(以下略)

What's your most successful title thus far? Why do you think that is?

Shuffle.

Shuffle is by far our most successful title. To the point that it's an utter outlier on our charts. Even we don't know exactly why it's done so much better than our other titles. I'm sure the anime factor is one large element, but Da Capo, Soul Link and Higurashi all had anime as well, and none of them have topped Shuffle yet. It'll be interesting to see if Koihime Musou turns out to be our next Shuffle. I'd like it to. I suspect one other contributing factor is the fact that, by almost pure coincidence, our release of Shuffle nearly coincided with FUNimation's release of the anime.

Excluding Shuffle though, our next best title has been Kira Kira, which I feel more proud of. Without an anime or any other sort of pre-established interest, Kira Kira has still managed to do well...


売上はどうやら『SHUFFLE!』が圧倒的なようです。ただ、同じNavelの作品でアニメ化もされている『Soul Link』よりも実質無名だった『キラ☆キラ』がヒットするなど、海外市場は(John Pickett氏の述べている通り、)リリースのタイミングといった偶然の(および不確定の)要素も強いようです。

なお、※1についての補足ですが、『恋姫無双』のアニメの北米版は2011年1月にリリースされ、『恋姫無双』(ビジュアルノベル)の英語版も2011年1月末のリリースを予定していました(2月末に延期となってしまいましたが…)。この点からも、『恋姫無双』は『SHUFFLE!』同様、海外市場でヒットを狙える要素が揃っていると考えているのだと思われます。

――ただ、個人的に一番面白かったのは以下のやりとりだったり。


・(設立から)年月を経て、MangaGamerの品質管理プロセスはどのように進化してきたのでしょうか?(中略)

2008年にMangaGamerが事業を開始した当初、設立時のメンバーのほとんどは日本語のネイティブスピーカーでした。その結果、我々の初期の作品は日本語話者によって翻訳され、ヘンテコ日本英語(Engrish)や、何人かの翻訳者が他よりも明らかに優れている(=翻訳の質が一定でない)といった状況を招いてしまいました。

最初の英語ネイティブの翻訳者が加わったのは、私がMangaGamerのスタッフとなった2009年の8月になっての事でした。(以下略)

How has the quality control process evolved at MangaGamer over the years?...

Well, when the company first started out in 2008, it was mostly native Japanese speakers involved in its founding. As a result, many of our early translators responsible for games like Suck My Dick or Die were translated by those who’s native language was Japanese, which lead to some engrish, and obviously some translators were better than others.

It wasn’t until I joined MangaGamer in Aug 2009 that we had our first native English translator on the team...


ノベルゲームの英訳版を作るってのに、ネイティブの翻訳者が居なかったのかよ!!

それでも海外に打って出て、ここまで事業を存続させるとは…bambooさんマジパねぇっす。


(参考記事)

美少女ゲームのローカライズ(英訳)について、開発者インタビューの和訳と解説
[ 2011/01/23 ] 美少女ゲーム(英語) | TB(0) | COMMENTs(0)| | はてなブックマーク - 日本の美少女ゲームを世界へ――少しだけ明かされたMangaGamer誕生秘話



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