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2010/09/21(Tue)

紳士の月曜日―或いは、凡そ曖昧で不正確な『ef』巡礼ガイド 

当ブログでも取り上げた、minoriと海外ファンサブサイトとの騒動は、ファンサブサイト側がサイトを閉鎖することで、一応の沈静化を見た。しかし、当初7月末とされた「最終決着」――minori作品が海外展開されるのかどうか――は、未だに明らかになっていない。

この状況にもうどうでもよくなった痺れを切らせた当ブログは、遅めの夏休みを取る特派員を現場に派遣することにした。目的は、騒動の原因となった『ef』の舞台背景を探る聖地巡礼取材の旅。向かう先はもちろん、minori本社のある池袋…ではなく、音羽町(?)である。


…そして辿り着いたのはドイツ、フランクフルト中央駅(Frankfurt(Main)Hbf)。鉄道網の発達したドイツの中でも有数の規模を誇るターミナル駅だ。

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『ef』の舞台である音羽町の元となった南ドイツの旅は、ここ(もしくはミュンヘン中央駅)が起点となる。
1.ローテンブルク編
最初の目的地はローテンブルク。ここは中世の街並みの残る観光地として日本でも有名だ。(そのせいか、勝手にアニメやゲームの舞台に設定され「聖地」認定されてしまっているという、ある意味可哀想な場所でもある。)ここには、作中の音羽駅のモデルになったとされる、市庁舎と時計塔が存在する。

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1-a:アクセス
ローテンブルクは小さな町であるが、列車でアクセスすることが可能である。その場合、近くの主要駅まで特急(ICもしくはICE)を利用し、そこで普通列車に乗り換えてSteinachへ、そこからローテンブルク行きのローカル線に乗り換えた終点(Rothenburg ob der Tauber)となる。※写真はSteinachからRothenburgへ向かうローカル線のホーム。

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…一見すると、かなり複雑な旅程に観えるかもしれないが、ニュルンベルクやヴュルツブルクといった滞在向きの都市からなら片道1時間程度、先のフランクフルト中央駅からでも2時間半程で行くことが出来る。また、運行期間や本数は限られるものの、南ドイツの主要観光地を巡回するバス(ヨーロッパバス)も停車する。

1-b:駅とその周辺
ローカル線の終点であり、列車は1時間に一本程度。ホームは音羽駅のモデルになっているという説もあるらしいが、ホームと線路との段差はあまりなく、(写真には写っていないが)椅子は鉄製である。

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駅から目的地までは徒歩で向かうことになる。なお、駅を出てすぐの場所(右側)には現代的なショッピングセンターがあるので、買い物はそこを利用すると良いだろう。

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1-c:巡礼への道
駅を出て左手の方向に進み、最初の交差点を右折。そこから先は一本道で、やがて城壁と市街への入り口が見えてくる。ちなみに、(写真にもあるように)城壁内でも普通に車両を見かけるが、市内在住者や関係者以外の乗り入れは(原則)不可である。

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1-d:撮影スポット
城壁の中もそのまま道なりに進んでゆくと、急に開けた場所に出る。そこが、市庁舎(写真左)と時計塔(写真右)のあるマルクト広場である。流石に迷いようの無い場所ではあるが、この辺り観光客も多いので、撮影タイミングは慎重に見極める必要がある。

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1-e:その他のスポット
広場から南、坂を下ったところにあるプレーンラインは『カタハネ』など、いくつかの作品の背景としても有名である。「巡礼」目的ならば、ここも外せないスポットだろう。

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また、もし訪れた日がそれなりに好天で、あなたが高所恐怖症でも閉所恐怖症でもなく、施設が補修工事中でもないならば、(=正直、あまりお勧めはできないが、)市庁舎の塔に登り、このように上から街を見下ろすことも出来る。

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1-f:名物等
「シュネーバル」なる揚げドーナツ風のお菓子が有名である…が、その可愛らしいイメージとは対照的に、デカい・硬い・高いと、持ち帰りの土産には不向きな要素が揃っている。(それでも買いたいと言うのなら、ミニサイズの物にするのが無難だろう。)

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なお、クリスマスグッズやテディベアなんかを取り扱う「いかにも」なお店も点在しているようだが、このブログの読者には不要な代物と思われる。今回の取材対象とは特に関連が無いため、各自ガイドブック等を参照されたい。

2.ハイデルベルク編
次の目的地はハイデルベルク。古くから大学町として栄えており、こちらも観光地として有名である。ここには作中の教会のモデルとなった教会(としか書きようがない)が存在する。

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2-a:アクセス
ハイデルベルク中央駅(Heidelberg Hbf)には特急列車(IC)も停車するため、フランクフルトから乗り換えなしの1時間程度でたどり着くことが可能だ。
ただ、ローテンブルク(方面行き)とは異なる幹線上に位置するため、公共交通機関のみで両駅間を直接行き来するのはかなり面倒である。

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2-b:駅とその周辺
駅自体、ドイツの建造物にしては味気ないかなり近代的なデザインであるが、問題はその先である。

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駅前でまず目につくのは大量の自転車と、使徒のような謎のオブジェ…情緒の欠片も無い。
目的地のある旧市街はここからかなり離れているが、やや途方に暮れたくなるような光景である。

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なお、旧市街までは歩いても行けないことはないが、道中特に見所も無いので、進行方向(写真)左側の乗り場からバス(32~34番)もしくは市電(5、21番)を利用するのがお勧めである。これらの番号は(他のドイツの都市と同様、)市内交通の路線を示している。
(市内交通をフル活用するつもりなら、観光案内所(写真右の平たい屋根の建物)で、路線図付きの地図を手に入れておくと良いだろう。)

2-c:巡礼への道
バスの路線によっては、目的地である教会のすぐ近くまで行くことも出来るのだが、ビスマルク広場(Bismarckplatz)で下車し、旧市街を散策しながら向かうのが良いだろう。

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広場周辺は、市電乗り場が集まりデパートが立ち並ぶ賑やかな場所だが、そこから延びる旧市街の街並みは、どことなく『ef』作中の風景に似ているような気がする。

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2-d:撮影スポット
ペーター教会(Peterskirche)は、ビスマルク広場から延びるハウプト通りの中間地点、大学広場に面する通りの先に、ひっそりと佇んでいる。この教会自体は、特に観光スポットと定義付けられている訳ではないようだが、大抵の地図には名前付きで描かれているので、行き先として認識していれば迷うことはないだろう。

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教会周辺は人通りも少なく、敷地内は静謐な雰囲気すら漂っているが、周囲は車道のため、撮影の際は周囲に十分注意されたい。

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2-e:その他のスポット
教会からさらに進行方向へ進んでゆくと見えてくる、ハイデルベルク城。城自体の外観や内装は好みが分かれるところだが、ここから見る街の景色はどことなく、音羽町の全景に似ている…ような気がする。

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また、ネッカー川の対岸から眺める街並みも素晴らしい。

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無論、景色だけでなく大学関連施設や博物館など、この街の観光スポットは他にも沢山ある。作中の風景を探しつつ、名所を巡るのも一興だろう。

2-f:名物等
向かい合う男女を形取った、なんともいえない絵柄のチョコレート。その名も、『リア充爆発しろ!学生の口づけ』
かの『リア獣ハンター優子』のネタには、きっとこれの影響があったに違いない。駅前のオブジェといい、正直、理解に苦しむセンスの街である。

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…なので、非リア充が大多数を占めると思われる人とは違う価値観を持つ当ブログの読者諸氏には、路上の土産物屋で見かけた、謎の木製武器コレクションをお勧めしたい。京都や日光の土産物屋(の木刀)に通じるものがあるかもしれない。

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無論、これらは決して、近くの広場やカフェ等でリア充カップル(※学生街なので、そこら中にで見かける筈だ)を撃退する為に売られている訳ではない。その点は充分留意して頂きたい。

3.まとめ
長々と書いてはきたが、どちらもドイツ有数の観光地なので、実際の旅行ではこんなクソ記事を参考にせずとも、ガイドブック等を参照することで十分な情報を得ることができる筈だ。

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ちなみに、ローテンブルクは小さな街なので、市内観光を兼ねても日帰りで充分巡ることが出来る。ハイデルベルクも、街並みを散策しつつ教会と城からの眺めを撮影するくらいならば、日帰りで充分達成可能である。ただどちらも、一泊するつもりで滞在すれば、(&天気に恵まれれば)夕暮れの街並みや夜景を楽しむことが出来るのは言うまでもない。


…最後になりましたが、「巡礼」を抜きにしても、ドイツはとても良いところです――冬は少し寒いかもしれませんが。
[ 2010/09/21 ] 美少女ゲーム | TB(0) | COMMENTs(1)| | はてなブックマーク - 紳士の月曜日―或いは、凡そ曖昧で不正確な『ef』巡礼ガイド



304 | うぇいとれすさん | 2010/09/21 04:22

don't come to our contry you dirty jap

nobody welcomes you

@@@@@@@@@@


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