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2010/09/27(Mon)

minoriの海外進出と、その背景に見る英語圏の美少女ゲーム事情 

2010/09/28記事修正。minoriのIPブロックに至る経緯について(太字部分)


minorios.jpg


本日、英語版美少女ゲームのDL販売を手がけるMangaGamerによって、minoriが制作した美少女ゲーム、『ef』の英語版が、発売されることが明らかになりました。翻訳を担当するのはNo Name Losers。いわゆる「ファンサブグループ」です。

日本国外の美少女ゲーム関連ニュースに興味がある人にとっては、minoriの話題はお馴染みかもしれませんが、今回はそうでない人にも分かるように、その背景についての説明も加えつつ、これまでのいきさつを書いていこうと思います。何故かというと、minoriのケースには、最近の(英語圏での)美少女ゲーム事情を語る上では避けて通れない2つの問題、いわゆるファンサブ問題と、『レイプレイ事件』に端を発した表現規制の問題が絡んでいるからです。

1.最近の英語圏の美少女ゲーム事情について
あまり知られてないとは思いますが、ここ1、2年、英語圏の美少女ゲーム市場は過去最高の盛り上がりを見せています。

ほんの数年前までは、日本の美少女ゲームの英語版を正規に販売しているメーカーは(他社の撤退もあり、)1社(JAST USA)のみで、特定のメーカーの作品が年に1、2本リリースされるのみといった状況が続いていたのですが、2008年に日本の美少女ゲームメーカーの出資するMangaGamerが参入し、英語版の販売会社にタイトルを提供するメーカーと、英語版でリリースされるタイトルの数は徐々に増加していくようになりました。

(供給の増加に売り上げが伴っているのかまでは判りませんが、)今回のminoriの海外市場への参入は、そんな状況下での出来事だった訳です。

2.美少女ゲームのファンサブサイトとminoriの動きについて
ファンサブというと、まず思い浮かぶのはアニメでしょうが、美少女ゲームにも存在します。(ノベルゲームの場合、テキストを書き換えるので、正確にはファンサブではないかもしれませんが、便宜上こう書きます。)無論、美少女ゲームのテキストというのは、アニメのセリフの比でなく複雑かつ膨大なので、放映直後に「現物」が出回るアニメとは異なり、作業には長い年月が必要です。このため、最終的に翻訳が完成する作品は、(日本で発売されるタイトル数からすれば、)ごく僅かというのが実態です。

ただ、幸か不幸か、minoriは海外でも熱心なファンに恵まれます。それがNo Name Losers(以降は「NNL」と書きます)、今回晴れて公式のパートナーとなったファンサブグループです。
NNLは、主にアニメ作品のファンサブを作成するグループだったのですが、minoriの2作目にあたる『Wind』に惚れ込み、同作品の英訳パッチを作成しました。この当時、minoriとNNLとの間でやりとりがあったのかは不明ですが、少なくとも、第3者にもわかるような形での出来事はありませんでした。(当時はまだ、表現規制の問題もネット上では大きな話題になっておらず、美少女ゲーム全編の英訳というのが珍しかった事もあるのかもしれません。)

時は流れて2009年、いわゆる『レイプレイ事件』が発生し、これを受けてかminoriは日本以外のIPによる、公式サイトへのアクセスをブロックするという措置を行ないました。この事は、日本でもかなり話題になったので、ご存知の方も多いと思います。

一方でNNLはminoriの最新作、『ef』の英訳版の公開を企てていました。
実は彼らはWindの英訳パッチを公開した時に、正規品の購入を(使用のための)条件としたのですが、この試みは失敗し、ほぼ全員が不正なユーザーだった事が明らかになっただけという事件がありました。そこで(どういうわけか)『ef』については、ゲーム本体そのものを配布してしまおうという暴挙に出ようとしたわけです。
(また彼らは、上記のminoriによるIPブロックをひきあいに、この行為を正当化しようとしました)


そして2010年4月、minoriは、美少女ゲームの翻訳プロジェクトをまとめているWikiに掲載されている同社の作品を、自らの手で削除します。minoriはその理由として、著作権の侵害に加え、日本国外の倫理審査をパスしていない作品が流布してしまうことのリスクを挙げています。
この時のminoriの行動が突然かつ強硬なものだったため、多くの人は、minoriは国外で作品を展開する気はないのだろうと思いました。(実際、この時の日本国外からアクセスした場合のminoriのWebサイトは、NNLに対する声明が延々と書かれており、事情を知らない人にとっては全く意味が分からないような状態でした。)

3.その後の急転換と今後注目すべき点について
このまま泥沼状態が続くかと思われた2010年7月、事態は急転します。なんとminoriとNNLとの間で、話し合いが行われることになったのです。
丁度この頃、MangaGamerはかなりの規模でアメリカのアニメイベントに出展しており、そこでminoriの作品をほのめかす発言があったようで、突然の話し合いの裏には、minoriの代表nbkz氏と親しく、MangaGamerへのタイトル提供にも積極的なOVERDRIVEのbamboo氏、ファンサブグループへの影響力をもつMangaGamerのJohn Pickett氏の後ろ盾があったと考えられます。

そして、その後のminoriタイトルの正式な英語版リリースに向けた交渉の結果、(上の画像の通り、)めでたく本日、minoriとMangaGamerとNNLの3者のパートナーシップと、英語版efのリリースが決定したというわけです。ちなみに今回リリースが決定したのは、
・ ef – the First Tale
・ ef – the Latter Tale
の2作品です。

これにより、minoriが直面していたファンサブ問題は円満に解決された訳ですが、懸念していたもう一つの問題、表現規制への対応は、今後も注視してゆく必要があるでしょう。
以下は海外サイトでのminoriの発言(斜体フォントは海外ファンの発言)なのですが、

私たちのゲームは全て日本国内の法令を遵守して制作しており、また日本国外への販売、日本国外での使用は全て禁止しております。もし貴方たちが日本国外でminoriのゲームをプレイしたいということであれば、minoriから翻訳のための正式なライセンスを受け、当該国における倫理審査団体(例えばアメリカであれば、Entertainment Software Rating Boardです)の審査を受けた上で、合法的に翻訳し販売(もしくは頒布)すべきだと考えます。当社はminori本社へいらっしゃって日本語で交渉される場合、その用意があります。–218.219.158.186 13:19, 23 April 2010 (UTC)

Wrong. The ESRB in the US is not needed for PC releases, as companies like JastUSA and Mangagamer do not use it. 134.173.60.163 13:23, 23 April 2010 (UTC)
「間違いだ。アメリカのエンターテインメントソフトウェアレーティング委員会による審査は、PCでのリリースの場合は必要ない。現にJAST USAやMangaGamerは使ってない。」

他社の事情はわかりかねますが、私たちのソフトウェアに関しては必ず当該国の倫理機構団体の審査を受けることを条件にライセンスを提供します。それが当社のポリシーです。私たちは英語版をリリースする予定はありませんが、英語版をリリースしたいと考える会社、グループが正式な手順でコンタクトしてくるのであれば、可能性を閉ざすことはありません。当社は社会的ルールに従って行動することを要求しているのです。–218.219.158.186 13:28, 23 April 2010 (UTC)


ほんの数ヶ月前にこのような発言をしていたminoriが、(今のところ)現地の倫理機構での審査を通していない当のMangaGamerから作品をリリースする事になった訳ですから。

ちなみに、(minoriが行うよりも先に実施していたメーカーもあるのですが、)IPブロックや、ファンサブの中止要請は、minoriの行動に追随する形で行動に出た美少女メーカーがいくつかありました。(各リンク先参照)これらのメーカーも同様に相手と和解し、そのうち英語版をリリース…なんて話もあるかもしれません。
(個人的には、VisualArt'sの動きが気になります。

(参考リンク等)
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[ 2010/09/27 ] 美少女ゲーム(英語) | TB(0) | COMMENTs(9)| | はてなブックマーク - minoriの海外進出と、その背景に見る英語圏の美少女ゲーム事情

2010/09/21(Tue)

紳士の月曜日―或いは、凡そ曖昧で不正確な『ef』巡礼ガイド 

当ブログでも取り上げた、minoriと海外ファンサブサイトとの騒動は、ファンサブサイト側がサイトを閉鎖することで、一応の沈静化を見た。しかし、当初7月末とされた「最終決着」――minori作品が海外展開されるのかどうか――は、未だに明らかになっていない。

この状況にもうどうでもよくなった痺れを切らせた当ブログは、遅めの夏休みを取る特派員を現場に派遣することにした。目的は、騒動の原因となった『ef』の舞台背景を探る聖地巡礼取材の旅。向かう先はもちろん、minori本社のある池袋…ではなく、音羽町(?)である。


…そして辿り着いたのはドイツ、フランクフルト中央駅(Frankfurt(Main)Hbf)。鉄道網の発達したドイツの中でも有数の規模を誇るターミナル駅だ。

d001.jpg

『ef』の舞台である音羽町の元となった南ドイツの旅は、ここ(もしくはミュンヘン中央駅)が起点となる。
[ 2010/09/21 ] 美少女ゲーム | TB(0) | COMMENTs(1)| | はてなブックマーク - 紳士の月曜日―或いは、凡そ曖昧で不正確な『ef』巡礼ガイド

2010/09/14(Tue)

恋姫†無双の英語版は、(日本語)ボイス無しでのリリースとなる模様。 

kmtv.jpg

アニメエキスポのパネルでも言及の有りました、MangaGamerが制作中の恋姫†無双英語版(Koihime Musou ~A Heart-Throbbing, Maidenly Romance of the Three Kingdoms~)ですが、ようやく体験版が公開されたようです。

しかし、この体験版(当然、テキストは英訳されているのですが、)オリジナルの日本語版には収録されていた音声(日本語)が削除されてしまっているようです。
この事については、公式ブログでも触れられており、それによると、

・製品版も音声無しとなること。
・(その代わり)予定価格を5ユーロ引き下げて、39.95ユーロとすること。
・ソフトが2000本以上売れた場合、(日本語)音声パッチを追加する予定であること。

が告知されています。

英訳化された美少女ゲームであっても、(音声のあるゲームならば)音声については日本語版のものがそのまま収録されるのが普通なのですが、それをわざわざ削って(ある意味追加要素として)販売するというのは前代未聞と思われます。

ファンの反応及び、(パッチリリースの基準である)2000本という売上が達成されるのか(されるとしたら、それはいつなのか)といった点が気になるところです…なお、製品版の発売日は、2011年1月31日になるとのこと。

[ 2010/09/14 ] 美少女ゲーム(英語) | TB(0) | COMMENTs(8)| | はてなブックマーク - 恋姫†無双の英語版は、(日本語)ボイス無しでのリリースとなる模様。

2010/09/01(Wed)

日本の同人ゲーム『ルセッティア』の英語版がSteamに登場。  

日本のオリジナル同人ゲームサークルEasyGameStationの人気作、『ルセッティア』の英語版(RECETTER)が、日本の同人ゲームとしては初めて、コンピューターゲムのダウンロード販売大手のSteamで販売されることが決定しました。

resteam.jpg


英語版の制作(ローカライズ)を担当したのは、Carpe Fulgur LLC(合資会社)という企業で、SteamのNewsには、彼らのコメントが掲載されています。

"This is the first time an independently-made game from Japan has appeared on the Steam service. This will allow the game to reach an audience of millions that otherwise would've been closed to it, and we have high hopes that Steam users will enjoy the game for the unique gem that it is."

日本の同人ゲームがSteamで発売されるのは、これが初めてです。これにより、他(の販売サイト)ではアプローチ出来なかったであろう、何百万もの人々にこのゲームを届ける事が可能になるでしょう。そして、我々はSteamのユーザー達に、貴重な宝石のようなこの作品を楽しんで頂くことを、強く望んでおります。

同社のサイトを見る限り、メンバーもまだ3名の新規参入企業といった感じではあるのですが、単なる「翻訳」ではなく(言葉だけでなく文化も意識した)「ローカリゼーション」という概念を標榜しており、日本の同人PCゲームの海外展開を(当面の)中心事業としながらも、二次創作はもちろんいわゆる成人向けタイトル(ESRBのMもしくはそれに相当する作品)も取り扱わない方針を明確にするなど、「気鋭の」という表現がぴったり当てはまる感じの制作集団のようです。※FAQのページより。

日本の同人ゲームの海外展開といえば過去にも、Rockin' AndroidによるPlayStation Network進出といった話題がありましたが、ついにSteam進出とは…日本の同人ゲームが世界的ヒットになる日もそう遠くないかもしれません。

ちなみに、Steamでの価格は$19.99で9月10日発売予定、予約購入だと$17.99となるようです。また、Steamの他にIMPLUSEGamersGateでもダウンロード販売されるようです。
[ 2010/09/01 ] 同人ゲーム/Indie game | TB(0) | COMMENTs(0)| | はてなブックマーク - 日本の同人ゲーム『ルセッティア』の英語版がSteamに登場。





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