2009/11/14(土)
 「世界初のiPhoneギャルゲー」を銘打ったGiftの英語版が、App Storeで発売されました。 - 世界初のiPhoneギャルゲー「Gift(ギフト)」に英語版!既に日本語版が リリースされていたということで、「(商業的な成功を収めるかどうかは未知数だけど、挑戦的に)英語版もつくってみました!」といった感じの触れ込みに、やや唐突な印象も受けますが… 少し視野を広げてみると、唐突に見える発表の裏に、今後の英語(及び日本語)のiPhoneギャルゲーのリリース計画が見えてきます。 まず、iPhone版Giftの販売元、 M-trixのサイトを見ると、既に第二段として、 「キラ☆キラ」日本語版、英語版11月20日配信決定!!との記述があり、少なくとも、今回の「英語版」の発売が単発リリースでは無いことが解ります。 では、iPhone移植済の『Gift』に続くのがなぜ、『キラ☆キラ』なのか?その答えは、 既に英訳されているからです。(リリースのニュース自体はお伝えしていませんでしたが、)『キラ☆キラ』(PC向け英語版)は、 当Blogでも何度か取り上げたMangaGamerより、既にリリースされています。 そして、MangaGamerといえば、イベントで Circusのtororo団長が登場するなど、日本の美少女ゲームメーカーとの繋がりの深いパブリッシャーです。そしてMOONSTONEは、元スタッフが在籍しており、共同開発を行うなど、そのCircusとの 繋がりの深いブランド…『Gift』英語版のリリースの背景も見えたような気がします。 (推測ではありますが、)今回のこの試みが成功したら、MangaGamerより既に英語版がリリースされている、Appstoreの表現規制を比較的容易にクリア可能な作品(『D.C.』、『Shuffle!』等)の英語版がiPhoneアプリとしてリリースされる可能性も出てくるのではないでしょうか。
2009/11/08(日)
2009年11月現在、日本の美少女ゲームメーカーと(正式に)ライセンス契約を行い、ローカライズ版の製作・販売を行っている日本国外のパブリッシャーは以下の3社となります。 更新再開第一弾ということで、それぞれの概要と作品について簡単にまとめてみました。 ・JAST USA アメリカのサンディエゴを拠点とする英語版(北米版)美少女ゲームのパブリッシャー。 主な発売済みタイトル:『家族計画』、『PRINCESS WALTS』、『雷の戦士ライディ(シリーズ)』 主な発売予定タイトル:『斬魔大聖デモンベイン』、『萌えろダウンヒルナイト(シリーズ)』 ※タイトルはオリジナル(日本語版)のもの。 1997年設立の老舗。過去はD.O.系列の作品を多くリリースしてきたが、昨今はWillやニトロプラスと言った人気メーカーの(比較的)新しい作品をライセンスしている。 ・MangaGamer オランダを拠点とする英語版美少女ゲームのパブリッシャー。 主な発売済みタイトル:『Shuffle!』、『キラ☆キラ』、『D.C. 〜ダ・カーポ〜』 主な発売予定タイトル:『Soul Link』、『ひぐらしのなく頃に』 ※タイトルはオリジナル(日本語版)のもの。 2008年設立。ダウンロード販売専業だが、イベント出展の際に日本からのゲスト(Circusの団長ことtororo、yozuca*等)が出演するなど、日本のメーカーとの結びつきは強い模様。リリース作品も比較的新しい人気作が多い。 ・Future-Digi 台湾を拠点とする中文(繁体)版美少女ゲームのパブリッシャー。 主な発売済みタイトル:『遥かに仰ぎ、麗しの』、『マジカライド』、『あやかしびと』 主な発売予定タイトル:『NightmareKnight』、『妻ようじ2』 ※タイトルはオリジナル(日本語版)のもの。 2006年設立。Will系列の作品(女性向けタイトル含む)を中心にリリースしている。 日本のメーカーに倣って(?)グッズ等の特典にも力を入れている。 -------------------------------------- (筆者の知る限り、)わずか3社ではありますが、最近はイベントへの出展や、人気作のリリース、ファンサブグループとの提携(?)等、(表現規制などの問題もありますが)ニュースの絶えない感じです。
2009/10/29(木)
まだ見ていてくれている方がいるのかどうかも分かりませんが…以下のような形で更新再開します。 ・ twitter:ニュースや更新情報等を中心に随時更新してゆきます。(アカウント: hevoluson) ・Blog(このURL):twitterで書ききれない記事やまとめ等を掲載予定。 再び、日本の美少女ゲームの他言語(ローカライズ)版中心の情報配信サイトとして内容を充実させてゆきますので、閲覧/フォロー頂ければ幸いです。
2009/07/04(土)
 日本では規制運動をはじめとした暗いニュースの絶えない(二次元)コンテンツ業界ですが、LAでは北米最大のアニメイベント、Anime Expoが開催中です。 このイベントには、英語版エロゲパブリッシャーも出展しており、こちらのエントリでは、 JAST USAのアナウンスを紹介します。 ※もう一つのパブリッシャー、 MangaGamerについてもいろいろな情報が出回っていますが、記事で取り上げるのはPanel終了後(日本時間5日)にしようと思います。 ・ Nitro+とのライセンス契約を締結、『斬魔大聖デモンベイン』、『塵骸魔京』の2作品の北米版製作を発表。 なんといっても最大のニュースはこれでしょう。アニメ化された人気タイトル『斬魔大聖デモンベイン』を含む2作品がいきなり発表されるなど、今後の事業展開にも期待が持てるビックニュースです。 ちなみに、Nitro+の作品は以前、既に美少女ゲームのローカライズ事業から撤退したHirameki Internationalより"Phantom of Inferno"が発売されていますので、今回の提携は、「2度目の挑戦」といったところでしょうか。 ・Family Project(『家族計画』北米版)がマスターアップ。7月末発売予定。 以前の記事で(やや期待をこめて)取り上げましたが、予告通り(?)のリリースとなりそうです。 前々回のAnime Expoで発表されて以来、2年越しの大作に期待したいところ。 ・ゆーくりぱにっく(シリーズ)のリリースも決定。 初めて聞くタイトルだなと思ったら、同人ゲームでした。絵柄的にも、このご時世に北米でリリースしても大丈夫?といった余計な心配をしてしまいます… Nitro+については、先日行われた「NITRO SUPER SONIC 10th Anniversary」のイベントで同社の話題作 『沙耶の唄』の「アメコミ化」も発表されていますので、多方面から北米戦略を展開してゆくということなのでしょう。 (寧ろ『塵骸魔京』をアメコミ化した方が…いやいや。) ※情報元: OTAKUISM.com Forums、 encubed
2009/07/02(木)
日本の美少女ゲームブランド minoriが、海外からのアクセスを遮断した件で、 Suzacu Late Showという日本語サイトが、 No Name Losersというminori製ゲームの英訳プロジェクトのサイト(の声明)を紹介しました。 ...Recent developments: minori has just locked out anyone outside Japan from viewing their web site. (Try visiting it right now!) This confirms what we've known all along: they don't care about us. Now we feel vindicated in our decision to make every ef game release a standalone. Patches are more ethical? Bullshit! minori doesn't need your money, minori doesn't want your money, and minori certainly can support itself with Japan-only sales. In their eyes, you are just a filthy gaijin. End of story. Anyway, the translator working on chapter 4 (Mizuki) has bowed out. If you would like to assist us, send an e-mail! Chapters 3 and 5 are still moving along, although it's slower than expected. Update: If you really want to visit minori, use this proxy link! Happy surfing!
文中に"Patches"という単語があるので、 てっきり「普通の」ファンサブと同様、(オリジナルの)ソフトにパッチを当てることでローカライズを実現するものかと思ったのですが…(suzacu氏もそう判断して訳されたようですが…) (No Name Losersからもリンクがありますが、)正規版、ファンサブ問わず英語版のヴィジュアルノベル関連の情報を扱う encubedの記事によると、事実は我々の想像と異なっていたようです。 In a rather surprising move, No Name Losers has released a standalone build of the first chapter of minori’s ef - the first tale. One key aspect of this release that makes it different from previous fan translation releases is its rather controversial nature — this is not just a patch with translated script files but is a self-contained package that includes visuals, music and voices from the original game. This brings the release closer to piracy, although the group’s explanation claims otherwise. 驚くべきことに、No Name Losersは、minoriの『ef - the first tale』の第一章をスタンドアローン形式でリリースした。このリリースは過去のファンサブとは異なり、より物議を醸す重要な側面が一つある。――単なる翻訳されたスクリプトのパッチではなく、製品版のCG・音楽・ボイスを含んだ自己完結のパッケージなのだ。彼らがどう弁明しようと、この事は、今回のリリースをより海賊版に近いものとしている。...In their documentation, they provide their reasons for releasing a standalone build. One reason is that they claim that minori would not profit from a patch release, because “minori is notorious for short print runs” and that the game would become out of print by the time a lot of people would want to buy it. They claim that “ef - the first tale is effectively abandonware because it is no longer possible to obtain a legal copy that will support minori.” Currently, ef - the first tale is still in stock in many Japanese online retailers and there are even copies remaining of the limited edition copies of ef - the latter tale. (中略)この文書で、彼らはスタンドアローンでリリースした理由を述べている。その理由の一つとして、パッチ形式(※1)でリリースが行われたところで、minoriは利益を得ることができないと彼らは主張している。なぜなら「minoriは希少価値を煽る商売で悪名高」く、多くの人が買いたいと思う頃には(その製品は)絶版になってしまっているというのだ。「『ef - the first tale』は事実上のサポート期限切れソフトである。なぜなら、もはやminoriのサポートを受けられる正規品を手に入れることはできないからである」と、彼らは述べている。今現在(※2)でも、『ef - the first tale』は日本の多くのオンラインストアに在庫があるし、『ef - the latter tale』に至っては、限定版すら残っているというのに。※1:以前、おなじminoriの作品である『Wind』PC版DVDの英訳パッチをリリースした際、製品は既にロットアップしていたからという理屈らしい。 ※2:引用元の記事が書かれたのは2009年3月16日。 まぁ、「ファンサブだって海賊版の一種」と言ってしまうこともできるのでしょうが、ここまであからさまだと…
2009/07/01(水)
 タイトルは、ビジュアルアーツ(VA)の総合情報サイト「 最速VisualAntena!」に、日本国外のドメインからアクセスした際に表示されるようになった英文(PLEASE PLAY THE GAME OF YOUR COUNTRY IF YOU PRAY FOR THE WORLD PEACE!:-)」)の拙訳です。 いくつかのエロゲメーカーが海外からのアクセスを遮断したことは既に話題となっていますが、(※ 英語圏で『日本は「エロゲ鎖国」に向かっている』と紹介されている件)この「刺激的」な文言と、いわゆるエロゲ(18禁)以外のタイトルも扱っているVAのトップページがこのような「対策」を行った事は、海外ファンに大きな波紋を投じそうです。 海外のファンサイトも、以下のような反応。 Not a message which would likely be well received by the likes of Nintendo and Sony, nor by all the Japanese fans of western games… このメッセージは決して、任天堂やソニーのような企業にとっても、洋ゲーファンの日本人にとっても、歓迎されるようなものではないと思うのだが…( Sankaku Complexより※18禁) It seems it is definitely the new trend to block off all foreigners! 全ての外国人(からのアクセス)をブロックすることが新しいトレンドとなってしまったに違いない!( Canned Dogsより) minoriのWebサイトに海外からアクセスすると表示される 文章は、minoriらしい、皮肉の利いた「お願い」と、(好意的に)解釈する余地もあるように思えますが、普段見ているサイトで今のVAのような文書が表示されたら、「喧嘩を売っている」と受け取られてもおかしくないと思います… (多数派なのかどうかはともかく、) エロゲ鎖国上等なんて意見もあるようですが、その「鎖国」がこのような形(アクセス遮断&互いの溝を深めるような文章)で成されるようでは、日本のコンテンツ産業全体の(海外での)イメージダウンに繋がりかねません。 日本国外でしか販売されていないマイナーなゲームのWebサイトに(日本国内から)アクセスしたら突然、 日本人はエロゲでオナニーしてりゃいいじゃん( ´∀`)
――というような文書が表示される日が来ないことを祈るばかりです。 ※7/1夜追記:肝心の英文が本文から漏れていたので、追記 ※7/2追記:コメントに報告がありましたが、件の文言は修正されました(7/2 00:30時点)。 追加で、 ムーンストーンも海外からのアクセス遮断を開始した模様。
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